プルシャの意味とサーンキヤ哲学の解脱の考え方

プルシャとは、古代インド哲学の1つ、サーンキヤ哲学で考えられている精神の源、真我、純粋精神のことを言います。サーンキヤ哲学では根本精神をプラクリティと呼び、宇宙はこの2つの源で構成されていると考えます。

プルシャは、純粋精神なので永遠に変化することのないものですが、プラクリティはサットヴァと言われる純粋、調和、安定、愛などと言った意味を持ち、ラジャスは、不安、興奮、情熱、欲、哀と言った意味を持ち、タマスの場合は、沈滞、傲慢、不動、固定、暗という3つのグナと呼ばれる要素から構成されていて、これらのバランスが崩れることにより、理性、自我が現われ、そしてさらに自我から思考器官、目、舌、耳、鼻、皮膚の五感覚器官や手、足、発声器官、生殖器官、排泄器官の五行為器官が生まれ、他方では香、味、色、触感、音の五微細元素が生まれ、そこから空、地、水、火、風の五大元素が生まれるとされています。

これらをサーンキヤの25の要素といいますが、人間はこのように25の要素で構成されているという考え方です。プルシャは、プラクリティはこれらが生まれるのをただ観察するのみで、それ自体は何も変わりません。

私たち人間はプラクリティから生まれた理性や自我が自身であると錯覚をしていますが、真の自身は純粋精神であり、何があろうとも純粋精神は何も変化しないということを悟ることが解脱であるとされています。この考え方はヨガ哲学の基礎となり、アーユルヴェーダではこの25の要素を5つの鞘に分けてパンチャ・コーシャ(人間五層説)を作りました。

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カテゴリー:ヨガ

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