ヨーガ・スートラを読む前にサーンキャ哲学を理解しよう

サーンキャ哲学は、バラモン正統派の哲学の1つであり、インド哲学の根本経典「ヨーガ・スートラ」を読む前に理解しておきたい思想です。突然、ヨーガ・スートラを読んでしまっては、恐らく頭の中が混乱してしまうことでしょう。まずは、きちんと土台を作る必要があります。

サーンキャ哲学は、精神的原理である「プルシャ」と、物質原理である「プラクリティ」の二元で出来ていることを覚えておいてください。プルシャは見ることであり、自ら何か行動を起こすことを目的としているわけではありません。

どちらかというと、重要となってくるのはプラクリティのほうです。簡潔にまとめると、プラクリティは3つのグナ(いわゆる特質や性質のこと)で成り立っていて、その平衡状態が破られた時こそ世界が展開する時、という教えです。

ちなみに3つのグナとは、サットヴァ(純粋、真実、善、調和、賢さ、調和、快適さ、新鮮さなど)、ラジャス(躍動、情熱、変化、激しさ、鋭さなど)、タマス(怠惰、静止、無気力、腐敗、暗さなど)のことです。ヨガの世界では3つのグナは基本中の基本になるので、覚えておいたほうが良いでしょう。

3つのグナの平均状態が破られたからと言って、プラクリティが完了したわけではありません。その後は統覚機能である「ブッティ」、自我意識である「アハンカーラ」、五微細要素、五元素と11の器官がそれぞれ生じて初めて、プラクリティが完成したことになります。サーンキャ哲学を理解する前に、まずはこの二元が別であることを理解しましょう。

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カテゴリー:ヨガ

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