ヨーガ・スートラを学ぶ前に知っておきたい五行為器官

私たち日本人にとって最も馴染みのある宗教は仏教ですが、もともとはガンジス河の中・下流域の都市で生まれました。一方、ガンジス河の上流域ではバラモン文化が中心となっていました。

正統バラモンには6つの哲学学派「六派哲学」があり、そこにはヴァイシェーシカとニヤーヤ、ヴェーダーンタとミーマーンサー、そしてサーンキヤとヨーガがあり、それぞれのペアは姉妹学派として成り立っていたのです。

ヨガの経験者なら一度は触れたことがあるであろう「ヨーガ・スートラ」は、サーンキヤ哲学がベースになって書かれていたことをご存じでしょうか。まずはサーンキヤ哲学のことを知っておかないと、スートラのことを理解するのは難しいでしょう。

そもそもサーンキヤ哲学は二元論で、精神的原理の「プルシャ」と物理原理の「プラクリティ」から出来ています。

プルシャは行動をおこさず観察することを意味し、プラクリティは統覚機能であるブッティ、自我意識であるアハンカーラが生じ、11の器官(五感覚器官、五行為器官、マナス)と、五微細要素(色・声・香・味・触)、五元素(空・風・火・水・地)がそれぞれ生じる、という段階になっています。

そしてこの全ての均衡が破られた時、世界が展開し始めるというのがサーンキヤ哲学のプラクリティです。
11個あるうちの五行為器官には、発声器官・手・足・排泄器官・生殖器官が該当します。ここまで理解しておけば、ヨーガ・スートラも理解しやすくなるのではないでしょうか。

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カテゴリー:ヨガ

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