垢のため過ぎは不潔である一方、とり過ぎも肌にはよくありません

垢は、動物の表皮の表面にある古い角質が、新しい角質に押し上げられることによりはがれ落ちたものです。本来はごく細かい破片になるのですが、人間やその他のほ乳類の場合は皮膚表面の分泌物と混ざり合い、その湿気から普段日常生活で見る柔らかい状態で浮き出てきます。

人間の表皮の細胞は、皮膚の奥深くで分裂することにより日々新しく作られ、それに伴い古い細胞は徐々に体表に向けて押し上げられていきます。そして最終的には主成分であるケラチンに満たされ、死んで体表に角質層を形成します。角質層は、体表を覆うことで中の細胞を乾燥や外部からの刺激から守る役割を果たしています。

角質は日々細胞が死んでいくことで形成されるため、古いものは体表面から徐々に剥落していきます。長期間体を洗えないなどの理由でこの剥落がうまく行かないと、皮膚表面の常在菌により分解され、独特のにおいを発するようになります。また堆積することで、その部分の肌がくすんで見えることもあります。

ただ垢のとり過ぎは逆に皮膚によくありません。角質層が薄くなりすぎると、本来持つバリア機能が失われ、外気からの刺激に弱くなります。また常在菌により代謝された物質は、皮脂と混じり合って角質内に保持され、肌表面を弱酸性に保ち、侵入しようとする病原菌を殺す役割も果たします。

肌をこすりすぎると逆に刺激に弱くなったり、色素沈着を引き起こしたりするのはこうした理由によるものです。
エチケットとして体を清潔に保つのは大切ですが、清潔面や肌のくすみを気にしすぎて垢を落としすぎるのも問題です。

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カテゴリー:老廃物

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