尿酸は痛風の原因物質である反面、重要な役割も果たしています

尿酸は痛風の原因物質として有名です。人間においてはプリン体を含んだ物質を代謝したときにできる最終産生物で、プリン体のとり過ぎが体に有害であるといわれる理由は、それによってこの物質が体内に増えすぎるからです。

ただ、プリン体それ自体はDNAやRNAの構成成分ですので、人体にとっては必要不可欠ですし、食物から摂取する他に体内でも再利用されています。食物のうまみの成分でもあり、レバーなどの食物にはプリン体が特に豊富に含まれています。痛風が贅沢病と言われるのは、食物摂取の在り方にも原因があるからです。

この物質が痛風を引き起こすメカニズムは、水に溶けないため、体内に蓄積されすぎると関節などに結晶として析出され、体内でこすれて痛みを引き起こすというものです。健康な人では過剰摂取分が尿中に排泄されますが、食物からプリン体をとりすぎたり、排泄能力が落ちたりするとそのバランスが崩れて痛風を引き起こします。

ただ、尿酸は必ずしも悪ではなく、抗酸化物質であるビタミンCの代わりとして作用します。人間の血清中に含まれる抗酸化物質の半分を占め、体内の活性酸素の除去や運動ストレスの緩和など、その占める役割は非常に大きいのです。

こうした経緯から人間は進化の過程で尿酸の代謝機能とビタミンCの合成機能の両方を失ったと考えられ、活性酸素とお互いを打ち消し合うことでそのバランスを保っています。
血中濃度が高すぎるのが問題なのはもちろんですが、低すぎるのも医療的な介入が必要です。自己判断で過度の節制をすることなく、適度にこうした食物を楽しむのが最善です。

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カテゴリー:老廃物

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