二酸化炭素は多彩な用途に使われ、植物には不可欠な物質です

二酸化炭素は大気中に約0.04%存在し、ごくありふれた、人類にとってもなじみある物質です。炭酸飲料に含まれる炭酸ガス、消火器、ドライアイス、工業用や医療用のレーザー、植物の成長促進のための肥料、コーヒー豆からカフェインを除去する工程など、たくさんの用途に利用されています。

通常人体に毒性を及ぼすことはありませんが、大気中濃度が7%を超えると死に至ります。火山活動の結果大量に放出され、地域住民が多く中毒死したという前例があります。また、ストレスなどによって起きる過換気症候群は、呼吸のし過ぎによる血中濃度の著しい低下が原因です。

私たちは呼吸によって酸素を取り込み、それによって体内のグルコースを酸化し、二酸化炭素と水に分解します。その過程において放出されるエネルギーを生命維持などに利用しているので、人間は常にこの物質を排出し続けていると言えるでしょう。逆に光合成をする植物や一部の生物は、この物質自体を個体の生命維持や成長に使います。

メタンやフロンほど強力なものではありませんが、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの代表的なものとして、削減が叫ばれている物質でもあります。大気中に増えた原因として、人間の工業活動、特に化石燃料の燃焼により排出量が増える一方、森林の過度の伐採などによって植物が著しく減少しているという人災的な側面があるのです。

そのため、ただ排出するのではなく、回収して利用することで排出量を減らす取り組みも進んでいます。たとえば二酸化炭素を工業的に利用する際には、排出源から原料として回収し、それを精製して製品にするということも行われているのです。

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カテゴリー:老廃物

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