代謝産物は生物にとって必須なものと、そうでないものがあります

代謝産物とは、生物の細胞内の化学反応で合成された物質のことをいいます。直接的に個体の生命維持に関わっているかどうかで大きく2種類に分かれています。

一次代謝産物は、核酸、たんぱく質、糖など、生物の活動、生命維持、生殖をはじめとした増殖や再生産のために必要不可欠なものをさします。これらの物質は、ほとんどの生物が普遍的に作り出すことができ、身体そのものを構成する成分や、生命維持活動のために必須な成分です。

それに対して二次代謝産物は、直接個体の生命維持など重要な活動には結びつかないまでも、色素のように個体にとって非常に重要な役割を担っているものから、その種、個体にとってどのような働きをするのかまだ分かっていないものまで幅広く存在します。

この産物についてはまだ解明されていないことが多く、生物がより自身に役に立つ物質を作り出すための「化学の遊び場」としてこの二次代謝を利用していると表現する研究者もいます。

二次代謝によって作り出される物質は、種によって固有のことが多く、また人類はそれを利用してきました。代表的なものがアオカビを産出する抗生物質です。その他にも、香料や薬物、色素の原料として利用されているものもあります。

現代でも、ある種の化学物質を産出する微生物のゲノムを解析し、より効率的に物質を産出させて利用するための研究は多く行われています。医薬品、化粧品などの分野においては特に、二次代謝とその産物に対する研究がよりよい製品を作り出すため、その分野の発展のための重要な基礎となっています。

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カテゴリー:老廃物

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