ベリリウムへの曝露は、日常生活においてはほとんど可能性はありません

ベリリウムは金属の一種で、非常に軽く、しかも丈夫なので、宇宙開発や軍事用途などの先端技術には多く用いられています。ただその毒性も非常に高く、肺に蓄積されて急性の、あるいは数週間~20年後に慢性の肺疾患を引き起こします。他にも接触するだけで皮膚に炎症を起こしたりするなど、近年で問題となっています。

一度体内に吸収されたら排泄されにくく、400日以上体内に残り続けることもあります。この物質を取り扱う工場などで曝露が続くことや、基準を満たした環境内の濃度で就労していた人の間にも慢性疾患が発生したということで、2013年からはより厳しい基準で工場内の濃度を保つことが義務づけられています。

ただ、ベリリウムは自然界においてはほとんどが鉱石の形で存在するため、自然界においての濃度はとても低く、むしろ人間が化石燃料を利用することで放出される量のほうが多いです。ですから工業があまり発達していない地域のほうが、先進国の都市部に比べ濃度が低いというデータもあります。

疾病を引き起こすほど曝露されるのは、合金を扱い溶接するなどの業務に従事しているなどの場合です。鉱石の一部はエメラルド、アクアマリン、アレキサンドライトなどの貴石、ジュエリーとして重宝されていますが、これらジュエリーの愛用で疾患を引き起こすという事例は今までありません。

ベリリウムへの曝露は日常生活レベルにおいては全く心配する必要はありませんが、以前短期間でもこれを扱う業務に従事したことがあるならば、定期的に健康診断を受けて慎重に体調を管理する必要があります。

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カテゴリー:老廃物

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