鉛を使った製品は身の回りからほとんどなくなったものの、毒性には注意が必要

鉛は人間の歴史と密接に関わってきた金属で、昔からさまざまな用途に使われてきました。古代においては食器や料理器具、おしろいなどに、現代では放射線から身を守るための保護材や合金、はんだ、銃弾、ガソリンへの混ぜ物として使われています。

しかしその毒性は近代に入ってから広く知られ、急性症状としては腹痛やおう吐、長期的には脳や腎臓の異常や貧血を引き起こします。特にはんだづけをしたり、鉛を多く含んだ製品を造ったりする工場で働く人は蒸気を吸い込むことによって暴露されやすく、職業病的な側面もあります。

自然界に広く存在する物質なので、食物などからごく微量に摂取してしまうことは避けられませんが、工業製品の材料から排除する動きは早いものですと明治時代から始まっており、最近では日常曝露される機会はほとんど減ってきています。

おしろいなど化粧品への使用は戦前の時点ですでになくなりましたし、水道管も今は共用部分については全ての地域で違う材質のものに置き換わっています。

ただ釣り用のおもりや狩猟用の銃弾、画材、陶磁器に使うゆう薬などに一部鉛を使ったものが残っています。それは加工のしやすさや柔らかさなどの材質を重視しているため、材料を変えることによって銃弾の飛び方が全く変わってしまうことへの対応が難しいこと、またその物質でなければ出せない発色へのこだわりなど、さまざまな理由があります。

これらの理由から、一概に排除するのもまた難しいのです。曝露を避けるためには、食品では出所や殺傷方法の分かるものを選ぶなど、まず知識をつける必要があります。

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カテゴリー:老廃物

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