コンセントリックとは筋肉の収縮運動の様式のひとつ
筋肉が能力を発揮する時の運動様式には、等尺性筋収縮、短縮性筋収縮、伸張性筋収縮の3種類があります。このうち、水泳では筋肉を縮める方向に向かって力をかける短縮性筋収縮が主に行われ、時にはコンセントリック・コントラクションと呼ばれています。
例えばクロールのスクロールでキャッチを行うときには、頭より上の位置に伸ばした手で水をとらえて、胸元から太ももに向けて押し出す時に肘を高く上げてリリースのフォームをとりますが、この時の腕の伸ばして縮めるという動作行われる上腕二頭筋の収縮運動がコンセントリックです。
クロールの腕のかきで多くの水をとらえるためには、腕の筋力を強化することでより多くの推進力を得ることができます。しかし、腕の筋力が弱いと、伸ばして縮めてという大きな腕の動きをすると十分なキャッチをすることができないことがあります。そのような場合にはアイソメトリックな筋肉の運動を取り入れたストロークを工夫すると泳ぎやすくなるでしょう。
筋力トレーニングに例えるなら、短縮性筋収縮が行われるのは、ウエイトを握った手を体側に沿って伸ばした状態で直立し、肘を使って持ち上げる運動をするときに使用される筋活動です。
そして、等尺性筋収縮はアイソメトリック・コントラクションと呼ばれ、上腕二頭筋の運動のなかでも持ち上げたウエイトをその場で維持するときに発揮される筋力で、伸張性筋収縮はエキセントリック・コントラクション呼ばれ、持ち上げたウエイトをゆっくりと元の位置に戻す時に発揮されます。
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カテゴリー:スイミング