ATレベルは無酸素的な運動と有酸素的な運動の境目のゾーン
ATレベルというのは無酸素性作業閾値のことです。スポーツには有酸素運動と無酸素運動がありますが、ダイエットや脂肪の燃焼に効果的なのはウォーキングやサイクリングなどの楽しく行える運動で、一方の無酸素運動は筋肉に負荷をかけるような運動を言います。
例えば水泳の場合には、ゆっくりと泳いで知るときには有酸素のレベルですが、スピードを上げたトレーニングになると無酸素運動に変わります。このような時の変換が行われるゾーンをATと呼ぶのです。
運動を楽に感じている間は乳酸は蓄積されませんが、負荷が高くなって辛いと感じるレベルになると、乳酸の蓄積が始まって筋肉の働きを邪魔するようになり、動きを停止せざるを得なくなります。
しかし、乳酸は酸化すればエネルギーとして再利用することができるので、持久力アップに効果的なトレーニングを取り入れて筋肉の緩衝能力をつけることで解決できるでしょう。
しかし、水泳の泳ぎ込みのメニューを実施するとして、チームの全員が同じメニューを行った場合、個々の状態によってATレベルには差があるので、全員が同じ効果を得られるわけではありません。また、疲労度にも個人差が生じます。トレーニングを行っても目標を達成できなければ意味がありません。
そのため、確実に効果を得るためには自己流でメニュープランを作成するのではなく、指導者と相談をして必要なメニューを選択するとよいでしょう。あらゆる角度から検証をして適正なプランを立てることができれば、例え短時間のトレーニングでも確実に成果に反映させることができます。
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カテゴリー:スイミング