S字ストロークはクロールの手のかき方のひとつ
クロールのストロークにはI字、C字、S字の3種類の手のかき方があります。最も古くから利用されてきたのはS字ストロークで、非力な女性や子供、高齢者にも取り入れやすい動作であり、ひじや肩に負担がかかりにくいことから長距離を泳ぐ時には特に効果的な方法です。
ただし、スピードという点ではやや劣るため、国際試合などに出場する選手にはI字プルが主流となっています。効率よく泳ぐために大切なストロークは基本的な動きをエントリー、キャッチ、プル、フィニッシュ、リカバリーの6つに分けることができ、それぞれの動きが正しければ早く美しい動きでクロールを泳ぐことが可能です。
S字ストロークでは、エントリーからリカバリーに至るまでまっすぐに手を掻き下ろすのではなく、楕円形を描くように緩やかなカープに沿って手を動かして推進力を得ます。それぞれの手の動きのうち、エントリーとは手を入水することで、水面に対してやや斜め前にできるだけ指を伸ばすのがコツです。
そして、キャッチではエントリーした手を水面からさらに下に入れて水を下に押し下げ、手のひらを後ろに動かすプルでキャッチした水を胸の下へ送りましょう。キャッチから続けて手のひらを外側に向けながらプッシュをすることで、水は胸元から太ももの外に送られます。
手のひらを内側に向けてフィニッシュとなり、次のリカバリーの動作をするために肘、腕、手首の順に引き上げます。水をしっかりと掴むことができるようにストロークをすることが効率の良い泳ぎにつながるのです。
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カテゴリー:スイミング