イーブンペースは計算されたスピードで泳ぐ戦略のひとつ
競技会で泳ぐ時にはどのようなペース配分をするかが、勝敗の行方を左右する場合があります。最初から最後まで全速力のイーブンペースで泳ぎ抜くことは不可能なため、たとえ100mのレースであっても必要なことです。
基本的には、全行程の前半部分はスピードを抑えたレース展開をし、残りの1/4位から全力で泳ぐといった戦略を立てます。普段の練習でどんなに体力があったとしても、ペース配分は必要です。
ペース配分にはイーブンとネガティブの2つの方法があり、イーブンというのは均一のことですから同じ速度を保って全行程を泳いでレースを展開することになります。やみくもな速度ではなく、実力に応じて計算された速度で泳ぐということで、全行程を同じでもよいですし、一定の距離を同じ速度にするという考え方もあるでしょう。
たとえば1500mを泳ぐとして1200m位まではイーブンペースで泳いで、残りの300mは全力で泳ぐといった戦略の立て方もあるのです。ネガティブというのは多くの人が実践しているレース展開の方法で、前半は余力を残した速度で泳ぐことを言いますが、スタート時からゆっくり泳ぐということでもありません。
まずはスタートダッシュをして試合のペースを整え、その後は計算したペースで筋肉疲労を最小限にしながら、泳ぎ終盤にはラストスパートをするという考え方です。仮に全力で泳いでしまうと、筋肉疲労によって乳酸が溜まりやすくなり筋肉の動きを阻害しますので、タイムが伸び悩む結果になってしまいます。
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カテゴリー:スイミング