ツービートは長距離を泳ぐのに適したキック
クロールを泳ぐ時のキックはバタ足ですが、1回のストロークの間に打つビート数は選手によってさまざまで、早く打てばよいというものでもなく、2、4、6回が一般的な数です。このうちツービートは長い距離を泳ぐ場合に適したキックの方法で、ストロークと同じタイミングでキックを行っています。
アスリートの標準回数ですが、中には6ビートを貫いて長距離を泳ぐ選手もいます。
ストロークする手を1回伸ばすタイミングで、もう一方の手は頭の上から水を足に向かって押し出して前に進みますが、この時、下に押し出した手と同じ側の足を蹴って前に進んでください。
キックをする時の注意点は、ひざから足を上下に動かして水を叩かないことですが、ひざ下から足首までを滑らかに動かようにするとたくさんの水を蹴ることができます。腕を1セット回す間に2回キックするのがツービートの特徴です。
泳ぎを習い始めた時にコーチが指導をしてくれれば、キック数を少なくした泳ぎ方を覚えることができますが、たとえば6ビートで泳ぎを覚えたのちにキックを少なくした泳ぎに変更するのはなかなか大変だと言う人も中にはいます。
しかし、少ない方が比較的楽にゆったりとした泳ぎをすることができるのは事実で、足にかかる負担、疲労度も少ないと言われています。とはいうものの、必ずしも2回でなければならない、6回の方が良いという結論は出ていませんので、泳ぎやすい回数を選ぶのが良いでしょう。
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カテゴリー:スイミング