エッグビーターはシンクロナイズドスイミングのキックの方法
水上で行われる華やかな競技であるシンクロナイズドスイミングは、複数のルーティンの組み合わせによって演技が行われます。エッグビーターキックは日本では立ち泳ぎとも呼ばれるキックの方法で、水上で華やかな演技を行っている間、体のバランスを保ったり浮力を維持したりするための方法です。
基本の動作であることから、スカーリングと呼ばれる手の動きと共に、選手は最初に修得しなければならない技術の一つでしょう。
競泳の場合には体を水平にしてキックを行いますが、シンクロで行われるエッグビーターキックは上半身を垂直にして下半身は椅子に座ったような姿勢をとります。
膝と腰の高さは同じ位置になるように90度に曲げ、膝から下はプールに対して直角になるのが正しい位置です。そして、膝を開き左右の足を交互に動かしながら状態を維持するのが特徴です。左の足は時計回り、右足は反時計回りに大きな円を描くように動かすところが、卵をかき混ぜる家電製品の動きに似ていることから命名されました。
日本での名称は日本泳法の足の動きからつけられていて、なかでも巻き足が最も近い動きです。
左右に足を大きく回すことによって、上半身を高く水面から持ち上げて維持することができるのですが、その分太ももの筋肉に大きな負担がかかります。
というのも、筋肉を動かすためには酸素が必要なので、動きが激しければその分体内の酸素の消費も加速するというのが理由です。息を吸っても消費の方が多くなるという状態になってしまいますので、とてもハードなキックなのです。
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カテゴリー:スイミング