モクヘリンはラスト100mを合図するための鐘
モクヘリンは合図をするための鐘で、競泳では長距離レースの最後の100mを選手に知らせるために鳴らされます。一般にはカタカナで表記されますが、漢字で書くと木柄鈴とあらわすように、柄の部分は木製で鐘の部分は真鍮でできています。激しく振ると非常に大きな音がするため、試合に出場している選手にも聞こえやすいです。
競泳種目は泳法と距離、男子、女子、個人、団体などで分けられており、公式試合、オリンピックなどの試合の種類によっても多少の違いがあります。国際水泳連盟が制定している最も長い距離は男子では自由形の1500mで、女子は800mです。
いずれも50mプールで試合が行われるので、女子なら8往復、男子は15往復もしなければなりません。選手は往復する回数をしっかりと数えながら泳いでいますが、それでも、確実な距離を泳ぐためにはモクヘリンでの合図があると泳ぎやすくなるでしょう。
また、ラストスパートの合図として活用する選手もいます。
この他、公式の試合ではなくても学校のプールの授業や水泳部などでも鐘は活用されていることから、たいていの学校には備品として備え付けられています。
競泳以外では、競輪の最後にならされるジャン、福引会場での当たりの合図、クマよけなどに利用されており、一度は耳にしたこともあるでしょう。音が拡散しにくいので、屋内・屋外を問わずに音が響きやすい構造になっていることから、多くの場面で利用されている身近な設備のひとつであると言えるでしょう。
この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています
- フライングロープはフォルススタートの合図
- フォルススタートはスタートの号砲前に競技を開始すること
- リアクションタイムが短いほど良いスタートになる
- パーソナルファウルとは水球における違反行為
- 400mを4人で泳ぐフリーリレーをヨンケイと呼ぶ
- 予選とは決勝戦に出場するためには必ず通る段階
- 泳ぐたびにスピードを上げるディセンディングという方法
カテゴリー:スイミング