泳ぐたびにスピードを上げるディセンディングという方法
水泳選手の練習は1日に多くの距離を泳ぎますが、趣味として泳いでいる時とは異なり連取プランに沿って進められます。ディセンディングとはそのような練習方法の一種で、例えばプール1往復を1本とした場合、本数を泳ぐごとにペースを早くすることを意識する練習方法のことです。
ウォーミングアップ程度の速さから初めて、2本、3本と泳ぎ進め、最後は全速力にします。これによって心肺機能が向上し、体力をアップさせる効果があります。練習の最初に全力で泳ぐことは誰でもできることですし、それでは後半になって体力が消耗されてしまい、技術や体の機能の向上につなげる効果はありません。
特に選手として競技会に出場する場合、予選から勝ち上がらなければなりません。試合によっては多少の違いがありますが予選、準々決勝、準決勝、決勝と戦い、決勝でのタイムが実力の証明となりますので、最初から全力で泳いでしまうと、決勝に残ったとしても体力消耗が激しく、実力を出せないまま試合が終わってしまうこともあります。
このような結果を回避するためには、日ごろから長距離を泳いでも最後まで全力で戦える余力を蓄える練習が必要なのです。
しかし選手でないスイマーの場合には、心肺機能に負荷をかけるハードなトレーニングは必要ありませんので、体力や体調と相談しながらマイペースで泳げば問題はありません。
もし、早く泳げるようになりたいという希望があれば、自己流の練習をするのではなく、所属するスイミングスクールのインストラクターと相談して適した練習プランを立ててもらうと、効率よくタイムアップをすることができます。
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カテゴリー:スイミング