ATPが不足しないためには糖質の補給が効果的
ATPとはアデノシン三リン酸のことで筋肉に含まれている物質です。筋肉は、この成分を分解してアデノシン二リン酸に変化する時に作られるエネルギーによって動くことから、筋肉の収縮と伸展には欠かせない成分なのです。
論理的には3つのリン酸が2つになる時にエネルギーが発生するのですが、2つから1つになるときにもエネルギーは発生します。そして1つになると筋肉の活動は停止してしまいます。しかし、実際には予備機構が備わっていて、筋肉の動きが止まらないようなシステムになっています。
ランニングのような長時間の運動をしている時にはこのようなリン酸の働きが繰り返されて筋肉が活動しているのですが、スタミナ切れを起こさないためには常にリン酸が3つある状態を維持しなければなりません。
運動をしながら即効的にATPの再合成をするためには、糖質の摂取が効果的です。糖質を摂取するとインスリンが分泌されやすくなって、エネルギー源を作ることができます。
このような働きを代謝と呼んでいます。代謝活動がスムーズに行われることによって、筋肉の働きに不可欠なアデノシン三リン酸などのエネルギーが効率よく作られるようになり、たとえば、長距離を走るマラソンなどにおいてもエネルギー切れを起こして、ペースダウンやリタイヤなどに陥ることがなくなるのです。
また、走っている途中では水を補給するだけでなく、糖質が含まれているスポーツ飲料などを補給すればエネルギーを補うことにもつながります。
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