インスリンショックになったら早めにぶどう糖やチョコレートで糖分を補う
生活習慣病のひとつとして心配されるのが糖尿病で、食後の血糖値が急激に上昇する状態が続くとさまざまな健康被害の原因となります。そのため、薬やインスリン注射によって急激な上昇を抑制させるのですが、空腹時間が長く続いたり薬の効果が強すぎてしまうと、体内に不足状態となりインスリンショックになってしまうのです。
症状のうち、頻繁なあくび、空腹感、倦怠感、集中力の散漫などは軽度で、程度が深刻になると冷や汗、動悸、意識が薄れる、けいれんなどが起こります。これは、体内のぶどう糖の不足によって中枢神経の機能が低下することによって起こったり、交感神経が異常をとらえて出す警告が原因です。
対処方法としては軽度な状態ならすぐにぶどう糖やチョコレート、甘み成分を含む清涼飲料水などで補給を行えば改善でき、15分程度で落ち着きます。
しかし、自覚症状がほとんどないままに突然昏睡状態になってしまうこともありますので、このような場合には、ぶどう糖などを歯茎と唇の間から補給させるようにし、救急車の到着を待ってください。このようなリスクを回避するために、血糖値が高めの人は運動時には甘み成分の入った飲み物の用意をしておくと安心です。
またの全く健康体の人でも、長距離のランニングや過度なダイエットによって体内に糖分が不足してしまうと、同様にインスリンショックのような状態に落ちることがあります。ショック状態になると命の危険も伴いますので、トレーニングの前には必ずしっかりと栄養を摂取し、トレーニング中にもスポーツ飲料から必要な栄養分を補給することで充分にパフォーマンスを行うことができるでしょう。
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