スポーツ貧血は激しいトレーニングによるもの
一般の人々のような健康増進ではなく、記録向上などの目的で行われるアスリートのトレーニングは、貧血に対する対策を十分にとることが大切です。これは、専門の栄養士をもってしても困難といわれるもので、スポーツ貧血(Sports Anemia)と呼ばれています。
貧血にはさまざまなタイプがあり、希釈性、運動性溶血性などといわれるものは、スポーツ貧血といえるでしょう。希釈性は、激しいトレーニングの結果、体が末端まで血流を行き渡らせようとして血液を希釈することですが、それに合わせてヘモグロビンの量は増加しないため薄くなってしまうことが原因で起こります。
このタイプは一時的なもので、特別な対策は無用だと言われています。一方の運動性溶血性は、マラソンや駅伝、バスケットボールなどの競技選手に多いタイプで、ハードなトレーニングにより、足裏の赤血球が破壊されてしまうことが原因です。赤血球は脊髄で作られていますが、破壊される量が上回ってしまえば、貧血となってしまうのです。
また、一般の人々も含めて多いタイプといえば、鉄欠乏性が挙げられるでしょう。しかし、ここでもアスリートは激しいトレーニングにより、鉄分を消耗する機会が多いと考えられます。
例えば、汗の中には鉄分など体に有用なミネラルがたくさん含まれていますが、これらは通常であれば皮膚から再吸収される仕組みが出来上がっています。しかし、アスリートのように過度に汗をかけば、再吸収が追い付かずに、必要な鉄分は損失してしまうというわけです。
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