スカリングの動作は手のひらの角度が重要である
スカリング(sculling)とは、水泳やシンクロナイズドスイミングで、水中で主に肘から手のひらまでを使って体を適切な位置に保ったり、目標の場所まで移動するテクニックを言います。
水をしっかりと捉えて位置を保ったり移動するには、手のひらを水に対して効果的な角度にする必要があり、これに連動させるようにして肘も滑らかに動かし、体全体をコントロールすることが必要です。
スカリングする時は、手のひらを外に向けた状態で40°程度に傾けるのが効果的といえ、この状態でまずは、自分の外側のやや上向きに水をかき出すようにします。
最も自分から遠い位置にまで手のひらが行ったら、今度は小指側をくるりと回転させるようにして手を下に向け、自分の方に水をかいていきます。小指を回転させる時には、水をひっかけるようにすると良いでしょう。また、自分の方に水をかく時にも手のひらの角度は40°程度にするのが理想的です。
最も自分に近い位置まで手が来たら、再び同じようにして外側に水をかき出していきます。スカリングの動作で難しいのは、この手のひらの角度でしょう。最も体に負担をかけることなく、水をたくさんかけるようになるには、きちんとしたトレーニングを積む必要があるのです。
同時に、手のひらを回転する動作も、十分にトレーニングしなくてはいけません。
肘から先が十分な動きをする為には、腹筋に力を入れることができて体幹がしっかりとしていることが必要です。腕の動きが慣れてきたら、足の動きも付けるようにしていきます。
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