腱は筋肉と骨をつなぐ大事な器官で炎症やトラブルが起こりやすい
腱は筋肉と骨が離れないように接合している器官です。よく似たものに靭帯がありますが、こちらは骨と骨とを連結しています。これらがあるからこそ筋肉は最大限の力を発揮させることができるようになっているのです。特徴として、筋肉のように激しく収縮することは無いものの、多少は伸縮、緊張を繰り返せます。
筋肉と比べると固く、負担を繰り返しかけてしまうと炎症を起こしやすいのも特徴です。
どうして炎症が起こりやすいのかというと、緊張成分(乳酸など)の排出バランスが深く影響しています。乳酸は筋肉の柔らかい部分、たくさん動く部分から優先的に排出されていきます。
つまり、筋肉の端の部分にある腱はいつまでも乳酸は残り続けることになります。これが排出されきらないうちに次の運動を加えるとどんどん乳酸が溜まっていてしまい、結果として炎症が起こりやすくなってしまうのです。
痛みを感じたり、触ると痛い場合は炎症が起こっているサインとなります。これは乳酸をはじめとした緊張成分が大量に溜まっている状態を表し、しっかりとクールダウンさせてあげることで解消できます。運動習慣を持つ人は筋肉の疲労に対しては敏感ですが、腱まで意識を持つ人は少ないようです。
炎症や痛みなどの対策方法として、
・運動の前に入念なストレッチを行うこと
・痛みが生じるようなら入念にアイシングを行うこと(15分から20分が目安)
・運動の後にもストレッチを行ってクールダウンさせてあげること
が大切です。
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