インターバルトレーニングで心肺機能を高める
インターバルトレーニング(Interval training)は、長距離ランナーがよく取り入れる練習法ですが、心肺機能を限界近くまで高め、疲れにくい強い体を作ることを目的として行われます。効果は非常に期待できるものの、本人にかかる負荷と相当なものと言われることから、このトレーニングは週に2回または3回程度取り入れるのが適当と考えられています。
トレーニング方法は、例えば1万メートルを走る選手は、その1/10の距離を最大の力で走り抜け、1分の休憩をインターバルとして挟んで10回行う、といった具合で、心肺機能を高めるには、1万メートルそのものを最大の力で走り抜けるよりも効果的といえます。
これをわかりやすく説明すると、50メートルと100メートルそれぞれを最大の力で走り抜けた時のことを考えれば理解できます。100メートルのちょうど中間が50メートルに当たるわけですが、その時点では最大の力を全て発揮しているとはいえず、残りの距離を全て走りぬけてから心拍数は最大に上がるのです。
しかし、50メートル走では、この距離を走りぬけた時点で心拍数は最大になります。この理由は、走り終わった後、酸素を多量に摂りこんで体を元に戻そうという働きが体に備わっているからです。
そして、心拍数を何度も最大にすることで、心肺機能を高めることが可能となるので、短い距離を何度も走るトレーニングが有効といえるのです。また、心理的に言っても、長い距離をもくもくと走るよりは、短い距離を目標タイムを設定して走る方が、より積極的にトレーニングできるといえます。
この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています
- インターバルトレーニングは心拍機能の強化に効果的
- ペース走はランニングのトレーニングの基本となる
- インターバル走は心肺機能とスピードの強化ができる
- レペティションで中長距離ランニング大会のためのハイスピードを手に入れよう
- 鍛錬期の走り込みが、試合期の好成績を生み出す
- アクセレーション・スプリントとは加速する練習
- ジョギング後の流しがラストスパートのスピードを上げる
カテゴリー:フィットネス用語