女性に多い洋なし型肥満は、ホルモンの働きが原因
男性と女性の太り方を比べてみると、脂肪のつき方に違いがあることがわかります。傾向として、男性はお腹周りに脂肪が多くついているタイプで、女性は下半身に多く脂肪がついているのです。この下半身に脂肪が多いタイプを、洋なし型肥満と呼びます。
なぜ女性に下半身太りが多いのかというと、女性ホルモンの働きが関係しているのです。女性には生理が毎月起こります。それは妊娠出産のために、体が準備をしているからです。妊娠すると胎児を外部刺激から守るために、女性は脂肪を多く蓄えて保護します。
その後生理が終わると、今度は別の女性ホルモンが指令をだし、貯め込んでいた脂肪や水分を、代謝する働きが活性化します。このホルモンのバランスが崩れる閉経に伴って、ホルモンの分泌量が減ると、代謝のリズムが崩れてしまい、もともと筋肉量の少ない下半身が太りやすくなるのです。
男性に多い内臓脂肪型肥満は生活習慣病のリスクを高めますが、洋なし型肥満にはその危険性は低いです。しかしながら下半身が重くなるため、腰や関節に負担がかかり、そこに痛みが出るようになります。また下半身が冷えることで子宮も冷やされ、生理不順、生理痛がひどくなるなど、女性特有の不快症状が見られるようになります。
このタイプの肥満解消に有効なのは、運動を食生活を合わせたダイエット方法です。ただし無理な食事制限を行うと、ストレスがたまって、却ってホルモンバランスを乱す原因となり、逆効果となります。野菜中心の食生活に切り替え、適度な運動をすることで肥満を解消し、太りにくい体を作るようにしましょう。
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